アトピーについて

アトピーの治療法、概念を詳しく説明していきます。

Archive for 9 月, 2008

ステロイド

9 月-28-2008 By atopi-

ステロイド外用剤は、副腎皮質ホルモンにより過剰になっている免疫反応を抑制し、症状を和らげる効果がある。
もっとも効果が高いとされる薬剤である。
外用剤にはランクがあり、「Weak」「Medium」「Strong」「Very Strong」「Strongest」に分けられ、症状の度合い・炎症の発生部位によって使い分けています。
ステロイド外用剤は薬局・薬店などで入手出来るものもあるが、強いランクのものは医師の処方箋を必要とします。

ステロイド外用剤を皮膚に長期使用すると皮膚萎縮、皮膚感染症の誘発、毛細血管拡張などの副作用が生じることがある。
しかしながら治療が困難な患者やアトピービジネスがその弊害を過剰に主張したり、内服薬の副作用を外用薬のそれと混同することもあり、治療現場は混乱しています。

日本皮膚科学会で示される治療ガイドラインによると、ステロイド外用剤の中止によるリバウンド(Rebound effect)に関する言及はない。
症状が重く QOLが著しく低下している場合は密封塗布や皮下注射を行ったりすることもある。
或いはステロイド内服薬を服用する場合もあります。

呼吸療法

9 月-28-2008 By atopi-

アトピー患者は副交感神経が常に、そして過剰に緊張しているために痒さが増幅しているので長吸短呼(長く吸って短く吐く)の呼吸によって交感神経を緊張させ、痒さを軽減するという理論です。

他の病気に対する民間療法ではリラックスを司る副交感神経を緊張させることを重視する場合が多いが、アトピーでは逆に副交感神経が過剰活性化している場合があり、その度合いが高いほど痒さが増します。
外に出ていて帰宅し、ほっと一息ついたら痒くなる事があるが、これは交感神経が緊張している状態から副交感神経が緊張している状態に変わったことに対応している場合がある。

継続的なストレスによって症状が増悪している場合もあるので、この理論がすべての患者に当てはまるわけではない。
しかし、副交感神経が緊張するとリンパ球が増加して免疫力が高まりアトピーの症状も悪化するため、長吸短呼はその面からもアトピーに有効だと言うことができます。

なお、自律神経やリンパ球とは関係なく、アレルゲンの体内侵入を防ぐという目的でも鼻呼吸は有効であります。

冬季など乾燥時期の就寝時に、加湿器をかけておくと過ごしやすい。これは吸気から体内に水分が補給できるためと考えられる。

プロトピックとは、1993年から治験として使われ始め1999年6月に認可された、タクロリムスという免疫抑制剤を外用剤として製剤したものです。
元々臓器移植手術の際に用いられてきたものだが、その濃度を0.1%にして外用剤にしています。
ステロイドの「medium」の強さではないかと言われています。

特に顔面や頸部において効果が高いとされ、ステロイドの副作用が出やすい部位でもあることから、好んで処方されています。
プロトピックは分子量が大きいため、正常な皮膚には作用せず、炎症が強く壊れた皮膚にのみ浸透していくことに由来している。

使用開始初期にヒリヒリとした刺激感や火照りを感じる人もいるが、皮膚が慣れてくるにつれて徐々に治まってくる。

副作用としては・・・・。
・ ニキビの増悪があります。
・ カポジ水痘様発疹症の発生率が高くなるとの報告がある。
・ マウスの実験で悪性リンパ腫の増加があるという報告がある。
メーカーでは、人間に使用した場合の影響はないと説明しているが、動物実験を根拠に危険を主張する人もいます。
精確な評価には多数の使用者を長期追跡することが必要であるため、完全な結論には時間が必要と思われています。
なおFDAは発ガン性への懸念から、処方を必要最小限とするように警告を出しています。

保湿剤

9 月-17-2008 By atopi-

アトピー性皮膚炎患者の皮膚は、明確な病変部位外にも、乾燥した特異な性状を示すことがあります。
乾燥部位からは皮脂やセラミドが失われ、外部からアレルゲンの侵入を容易にしていると考えられています。
また痒みの一因ともなり皮膚の回復が妨げられている。
炎症に対する治療だけでなく、このような皮膚の性状に対処することもまた、治療の根幹であります。
スキンケアを丹念に行うことにより劇的に改善することもあるため、ステロイド外用剤などだけでなく、保湿剤を使用することは重要であります。

実際の処方では、ワセリン等の油性のものや、適度に水分を含んだクリーム状の保湿剤(ヒルドイドソフト等)がよく処方される。

医療機関で処方されるものだけでなく、薬局・薬店で購入できるスキンケア製品でも効果が期待できます。
ただし患者の敏感な皮膚は製品によっては接触性皮膚炎を起こすこともあり、使用感がよく、かぶれを起こさない製品を選択することが重要である。
最初はいろいろ試して、自分に合う保湿剤を探索するのも良いですね。